買ったばかりのピアノを調律してもらった話

前置き

思わぬ展開になってなぜかアップライトを買うことになった私。(その辺の顛末はこちらの記事をどうぞ。)

買ってみたらとても嬉しくて、「あぁ、僕はこんなにもピアノが欲しかったのか」と気づいたのでした。しかし。あちこち音がおかしいのですね。

買った楽器店の店長さんは、一か月ぐらいで調律の案内の電話をします、とおっしゃっていた。最初の一回は調律が無料です、と。一か月後にやる人もいるし、一年ぐらいしてからやる人もいます、ともおっしゃっていて、だいたい半年から一年に一回ぐらい調律してくださいね、と。

何しろ僕はアコースティックのピアノを買うのは初めてなので、ピアノというのがどの程度の頻度で調律しなければならないものなのか、よく知らなかったのです。だから店長さんの言うことを、そういうものなんだろう、と思って聞いていました。

ところがですよ。さっそくもう初日から気になる音がいくつか。特に、目立って狂っているCとFの音があって、Fメジャーの曲を演奏したら大変不快な和音になるのです。一か月後には連絡が来るから、と思ってましたが一週間でもう耐えられませんでした。届いた一週間後に楽器店へ出向き、「調律をお願いします。」と依頼してきました。受付の方に「先週届いた新品なんです」と話すと大変恐縮されて、「それは申し訳ございません」と言われました。しかし考えてみれば、いくら万全に調整して出荷しても、浜松の工場から札幌まで運び、さらに僕の自宅へ運んで設置する、などということをやって狂わないはずがないではないか。しかも新品でどの部品もまだ馴染んでいないのだから、最初のうちはそれは狂いやすい状態にあるでしょう。

たぶん、最初から調律もセットで、設置した翌日に調律の方に来てもらう、ぐらいが正しいのではないかという気がしました。

調律師さんが来た

楽器店へ行った三日後に調律師さんが来てくれました。

普段外さないパネルを外されたピアノ

すごい。ピアノって楽器でありながらこのメカニカルさを内側に秘めているのですね。鍵盤を押すと複雑な機構が動いてハンマーが弦を叩き、あのいわゆるピアノの音が出る。この整然と並んだパーツたちが複雑に動いて音を出す様はもう見ているだけで感動的です。

重厚な金属のフレームにK-400という文字が

このK-400というピアノはカワイの中でも「グランドピアノスタイル」と銘打たれたアップライトピアノで、鍵盤から背板までの奥行きが普通のアップライトピアノよりも長いのです。この写真で見ると鍵盤の後ろの部分が長く作られていることがよくわかります。

弦の向きこそアップライトですが、鍵盤のアクションがなるべくグランドピアノに近づくように工夫されているのでしょう。けっこうな勢いで狂っていたこのピアノですが、さすが熟練の調律師さん。わずか一時間ちょっとでばっちり仕上げてくださいました。完全に調整されたらゴキゲンな響きになり、ガンガン鳴ります。調律師さんも「いい音してますよ」とおっしゃっていました。

やはり最初のうちは半年ごとぐらいに調律した方が良いそうです。ですよねぇ。だいたい新品の楽器っていうのは狂いやすいですよね。ガンガン弾きまくって半年後にまたお願いします。